BMW E90 3シリーズ車検整備紹介
舵角センサー交換作業
BMW E90 車検整備で入庫していただきました。
車検整備の前に、警告ランプが点灯していたので故障診断します。
5E43 DSCステアリング舵角センサー 同期
94B5 DSC ステアリングコラムスイッチセンター 内部故障
交換後ランプが消えない場合はSZL本体の交換です。
まずは、舵角センサーの交換作業をします。
ハンドルの脇に、トルクスレンチを挿してロックを解除します。
反対側のロックを外すとエアバックが取り外せます。
車外の安全なところに保管します。
ハンドルのボルトを外します。
最初にキーを抜いておいて、ハンドルロックをかけると作業しやすいです。
こちらも車外で保管します。
プラスチックの傷がつかないものを差し込むと外れやすいです。
ステアリングコラムカバー 下側だけ外します。
SZL本体が止まっているボルト本を外します。
こちらを分解していきます。
コンタクトリールを外して舵角センサーの蓋を開けます。
円盤の部分が舵角センサーになります。
舵角センサ受光部を外します。
こちらは後で新品に交換です。
SZLリペアキットに付属の手袋をして、ゴミ、油分の付着を防ぎます。
こちらは新品の舵角センサーです。
舵角センサー交換後カバーをします。
この時矢印の位置を合わせます。
舵角センサー交換後に付属のシールを貼り付けて交換履歴がわかりやすいようにしておきます。
ハンドルを取り付けます。
ハンドルの位置は、切り欠きがあるので1箇所しか入らないようになっているので親切です。
こちらは車両側
最後に故障コードを消去して、舵角設定をして完了です。
ブレーキパット、ブレーキディスク交換作業
続いてブレーキパット交換作業です。
ブレーキの制動性能を考えると、純正部品をオススメしています。
ちなみに優良社外品の値段は2000~5000円ほどコストを下げれます。
ブレーキの制動距離、ブレーキ鳴き、等のバランスが優れています。
ブレーキディスクも磨耗していたので今回はブレーキディスクも交換です。
サイドブレーキの調整をしています。
ブレーキパットグリスです。
以前はチューブ式を使っていたのですが、満遍なく塗布できるとのことで最近はスプレー式を使用しています。
と思っていたのですが、スプレーした瞬間はサラサラしているのですが乾燥するに従って粘着力が上がってくるので便利、BMWでは、サイドブレーキのドラム式のライニングの当たり面に使うときにとても便利です。
グリスを塗布するときにスプレー式だと手が汚れないのも利点です。
乾燥するとネバネバ、ベトベトして最高!!
ディスクローターのボルトを増し締めするときは、ディスクを固定します。
ドライバーをディスクの穴に刺すと固定できます。
今回パット残量はまだあったのですが、ブレーキパット残量センサーに干渉してしまい、ブレーキ警告ランプが点灯していたので交換することになりました。
こちらは別の車両のブレーキパットで、警告ランプが点灯してしばらく乗ってセンサーも削れています。
ブレーキパットセンサーに当たる前に、センサーを外してしまえば警告ランプは点灯しませんが、交換の目安がわからなくなるのでパットが減るのがわからなくなります。その場合ディスクローターに直接鉄の部分が当たりディスクローターを壊してしまったり、最悪ブレーキが効かなくなる恐れがあるのできちんと交換しましょう!!
車検検査ライン
車検ラインに合格するように設定をします。
まずは排ガステスト
現在の車は、排気ガスに受からないような車はほぼありません。
触媒がちゃんと機能している、点火系ちゃんと火花が飛んで失火していないなどをクリアしていれば、CO,HC濃度が異常値を示すことはありません。
続いて、ヘッドライト光軸調整です。
こちらは全ての車が若干調整が必要です。
黄色い枠の真ん中にセットしてあげれば車検に受かります。
数値は上下9.0 左右0に設定します。
続いてサイドスリップテストです。
基準は1m走行したときの横滑り量が5mm以下ですが、車両によって数値が違います。
あまりにも基準値からずれている場合は、調整しないと車検に落ちるので調整しますが、タイヤの減り具合によっても数値が変動してしまうので、車検に受かる基準値以内ならそのままでも良いでしょう!
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