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BMW E91 325i 車検整備 2019-7-19

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記事掲載の許可をいただきましたので写真をアップさせていただいています

BMW E91車検整備

BMW E91車検整備でご入庫していただきました。

ABSランプ点灯

ABSランプが点灯していて、ディーラーさんでSZL(ハンドルのところについている)の交換のお見積もりを持ってきていただいて弊社で診断したところ、SZLの異常が入力されていました。
しかし現在故障ではなかったので、予算の関係上一旦故障コードを消去して様子を見ることになりました。
SZLリペアキットの設定がなかったために、SZL本体交換で20万ぐらいのお見積もりでした。

バッテリー交換
バッテリーテスターで異常値を示していましたので交換します。
BMWでは以前VALTA製のバッテリーを使用しており、今回は予算的に少しでもお安くとのリクエストでVALTAを使用します。

店長 永井
バッテリーに関してはBMW純正の方が性能は良いです。
弊社では色々なメーカーのバッテリーを交換してきましたが、VALTA製は他のメーカーと比べると性能は良いと体感できています。お客様にも好評です。
でもね、一番はBMW純正です。
ちなみに価格差はおよそ2万ぐらい違います。

BMW バッテリー

BMW E91バッテリーの場所はラゲッジルームの右側にあります。

BMWバッテリー

カバーを外すとバッテリーが出てきます。

バッテリー交換履歴

前回交換した年月日が記載してありました。約4年使用したことになります。
バッテリーの寿命は車の使用方法にもよりますが、2年〜5年と言われています。

BMWバッテリー

交換履歴を書いておきます。これで次のバッテリー交換の目安になります。

完成検査

サイドスリップ調整

サイドスリップ調整
車検ラインに落ちる原因でよくあるのがサイドスリップテスターです。

サイドスリップ

基準値が5ですので、オーバーしております。

トルクスレンチで緩める

トルクスレンチでここを緩めます。

13mm

13mmのスパナで調整します。

今日の工具

トルクスセット
BMWではトルクスボルトがよく使われていますがあまり使わないサイズもあります。そんな時にセットになっていてお得なのがこちらのトルクスセットボックスです。
2/1、8/3の2種類のアダプターがあり便利です。

Mac工具

Mac工具

マックのミニセット

そしてこちらが狭いところなどに使う、ビットセットです。
こちらも滅多に使わないようなところでもいつかは使うであろうという工具になります。

ヘッドライト調整

続いてヘッドライト光軸調整です。
ヘッドライトテスターからヘッドライトの位置1mで計測します。

ヘッドライトの中心を

ヘッドライトテスターのカメラの場所をロービームの真ん中に合わせます。

かなりずれています。

ん? かなりずれています。
おそらくハイビームで合わせたのでしょう!

ハイビーム調整

ヘッドライトテスターを走行灯(ハイビーム)に設定するとちょうど真ん中当たりでしたので、前回ハイビームで調整したことがわかりました。

調整ネジが壊れて

ポイント

車検場では、ロービームでの検査を実施していますが(年式によりハイビームで測る)光量が足りない時などにハイビーム(走行灯)で測る時があります。
大抵ハイビームで調整している場合は、光量が足りていない時です。ヘッドライトが白く変色している車両や、ヘッドライトバルブ自体の寿命の車両もあります。
今回は曇りもなく、見た目で光量が足りているのにハイビームで合わせていました。
調整ギヤを引き抜いてみると本体のギヤが欠けて、空回りしていました。

ギヤが欠けている

調整スクリューが欠けているので、本体のギヤをマイナスドライバーで直接回したらロービームでの光軸調整ができました。
E46 E39あたりのヘッドライト光軸調整のボルトはプラスチックでできており、劣化して折れてしまうケースがあります。
そうなるとボルト交換しないと光軸調整はできません。
今回は調整スクリュー手前だったので調整自体は出来たので余計な出費にはなりませんでした。


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