BMW E91車検整備でご入庫していただきました。
ABSランプが点灯していて、ディーラーさんでSZL(ハンドルのところについている)の交換のお見積もりを持ってきていただいて弊社で診断したところ、SZLの異常が入力されていました。
しかし現在故障ではなかったので、予算の関係上一旦故障コードを消去して様子を見ることになりました。
SZLリペアキットの設定がなかったために、SZL本体交換で20万ぐらいのお見積もりでした。
バッテリーテスターで異常値を示していましたので交換します。
BMWでは以前VALTA製のバッテリーを使用しており、今回は予算的に少しでもお安くとのリクエストでVALTAを使用します。
弊社では色々なメーカーのバッテリーを交換してきましたが、VALTA製は他のメーカーと比べると性能は良いと体感できています。お客様にも好評です。
でもね、一番はBMW純正です。
ちなみに価格差はおよそ2万ぐらい違います。
BMW E91バッテリーの場所はラゲッジルームの右側にあります。
カバーを外すとバッテリーが出てきます。
前回交換した年月日が記載してありました。約4年使用したことになります。
バッテリーの寿命は車の使用方法にもよりますが、2年〜5年と言われています。
交換履歴を書いておきます。これで次のバッテリー交換の目安になります。
完成検査
車検ラインに落ちる原因でよくあるのがサイドスリップテスターです。
基準値が5ですので、オーバーしております。
トルクスレンチでここを緩めます。
13mmのスパナで調整します。
今日の工具
BMWではトルクスボルトがよく使われていますがあまり使わないサイズもあります。そんな時にセットになっていてお得なのがこちらのトルクスセットボックスです。
2/1、8/3の2種類のアダプターがあり便利です。
そしてこちらが狭いところなどに使う、ビットセットです。
こちらも滅多に使わないようなところでもいつかは使うであろうという工具になります。
続いてヘッドライト光軸調整です。
ヘッドライトテスターからヘッドライトの位置1mで計測します。
ヘッドライトテスターのカメラの場所をロービームの真ん中に合わせます。
ん? かなりずれています。
おそらくハイビームで合わせたのでしょう!
ヘッドライトテスターを走行灯(ハイビーム)に設定するとちょうど真ん中当たりでしたので、前回ハイビームで調整したことがわかりました。
車検場では、ロービームでの検査を実施していますが(年式によりハイビームで測る)光量が足りない時などにハイビーム(走行灯)で測る時があります。
大抵ハイビームで調整している場合は、光量が足りていない時です。ヘッドライトが白く変色している車両や、ヘッドライトバルブ自体の寿命の車両もあります。
今回は曇りもなく、見た目で光量が足りているのにハイビームで合わせていました。
調整ギヤを引き抜いてみると本体のギヤが欠けて、空回りしていました。
調整スクリューが欠けているので、本体のギヤをマイナスドライバーで直接回したらロービームでの光軸調整ができました。
E46 E39あたりのヘッドライト光軸調整のボルトはプラスチックでできており、劣化して折れてしまうケースがあります。
そうなるとボルト交換しないと光軸調整はできません。
今回は調整スクリュー手前だったので調整自体は出来たので余計な出費にはなりませんでした。
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