BMW X3 xDrive20d
4ヶ月前から車検をご予約いただいていた川崎市在住のI様から、入庫1週間前に「ブレーキパッドの消耗アラートが点灯してしまって…」と、メールをいただきました。
車検のタイミングでブレーキ系統の整備も一緒に行えるため、効率的なメンテナンスとなりました。
今回は、I様のBMW X3で実施した車検整備とブレーキパッド交換について詳しくご紹介します。
車検1週間前にI様からご連絡
ブレーキパッド消耗アラート点灯
I様から
とご要望をいただきました。
I様には「車検時に詳しく診断させていただきますので、ご安心ください」とお伝えし、入庫当日を迎えました。
点検で見えてきた部品の消耗
お預かりしたBMW X3をリフトアップして詳しく点検すると、予想以上に多くの箇所で消耗が進んでいることが分かりました。
ブレーキ系統の状況
- 前後ブレーキパッドが限界まで摩耗(特にリア側の減りが顕著)
- ブレーキディスクローターも同様に摩耗が進行
→ パッドだけでなく、ブレーキディスクローターも交換が必要という状態でした。
やはり距離を多く乗られるI様のお車らしく、ブレーキ全体にしっかりと使い込まれた跡が見られました。
特にリア側のブレーキパッドの減りが激しく、センサーも削れていたため、警告灯が点灯していたと思われます。
乗り方にもよりますが、一般的に走行距離が50,000kmを超えるとブレーキディスクローターも交換の時期にさしかかります。
今回は前後ともブレーキパッド、ブレーキディスクローターの両方の交換をご提案させていただきました。
I様に最適なパーツをご提案
ブレーキパーツの交換が決まったところで、I様の使用状況を考慮してパーツを選定いたしました。
ブレーキパッドの選択
I様のお車を見るとブレーキダストでホイール周りが黒くなっていたため、低ダストタイプのブレーキパッド(ブレーニ製)をご提案いたしました。
ブレーキダストが出にくいため、ホイールが汚れにくく、日常のお手入れが楽になります。
ブレーキディスクローターの選択
今回選択したブレーキディスクローターは、防錆仕様のものになります。
雨の日の後でも錆びにくく、見た目も美しく保てるため、長くお乗りいただくI様には最適です。
ブレーキ交換作業の様子
前後のブレーキパッドとブレーキディスクローターを取り外し、交換していきます。
ブレーキセンサーはブレーキパッドの減りを検知するための部品です。
このタイプのセンサーはパッドと一緒に摩耗していき、内部の金属部分がブレーキディスクローターと接触すると電子回路がつながり、警告灯が点灯する仕組みになっています。
今回のI様のお車も、ブレーキパッドの摩耗がかなり進んでいたため警告が作動していました。
摩耗したセンサーも新品に交換します。
その他の気がついた箇所
車検点検で見つかったブレーキ以外の整備箇所についても作業をしていきます。
バッテリーの性能の低下を発見
バッテリー専用テスターで診断したところ、性能の低下が確認されました。
通常、バッテリーに問題がない場合は、テスターの診断結果に健康状態が表示されますが、診断結果を見ると健康状態が測定できないほど低下していました。
一般的なバッテリーは3〜4年で交換が必要ですが、BMWのバッテリーは5〜7年もつとされています。
今回のお車のバッテリーは7年が経過していることや、最近のバッテリーは突然故障してエンジンがかからなくなるケースもあることをふまえ、予防的に交換することにしました。
今回はオーストリアのバナー社製バッテリーに交換いたしました。
バナー社のバッテリーはBMWの純正としても採用されており、品質と信頼性に優れています。
タイヤの状況
タイヤをチェックすると、溝が2mmまで減少しており、サイドにはヒビ割れも見られました。
車検の基準値(1.6mm)はクリアしているため、I様とご相談の結果「車検を通した後で交換します」ということになりました。
その他の消耗品
- キーの電池切れ
- ワイパーブレードの劣化
これらも併せて交換し、総合的なメンテナンスを実施しました。
作業完了
すべての整備が完了し、車検も無事取得いたしました。
今回は、リア側のブレーキパッドが警告灯点灯レベルまで摩耗しており、前後とも新品に交換。
また、社外品を選ぶことで、純正同等の性能を保ちながらも費用をリーズナブルに抑えることができました。
距離を多く乗られるお車だからこそ、安全性と信頼性を最優先に考えた整備をご提案させていただきました。
今後も末永く安心してお車にお乗りいただけるよう、サポートさせていただきます。何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
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