F30 BMW 320d
F30型のBMW 320ディーゼルにお乗りの神奈川県のIさまは
何度もメンテナンスをご用命いただいているお得意様。
トルクフルで走りも良く経済的なディーゼルのBMWを
チョイスされるオーナー様は距離を乗られる方が多いですが
こちらのIさまの320dも13万キロ走っています。
今回は走行中にエンジンルームから白煙が上がったとのことで
急いでロードサービスを手配。緊急入庫となりました。
近ごろ多発のトラブル 部品の国内欠品も?
エンジンから白煙…というとタービンブロー? なども頭をよぎりますが
今回は幸いにもそういった重篤なトラブルではなく
エンジンオイル漏れが原因でした。
実はこの世代のBMWディーゼル車のオイル漏れは最近増えており
弊社でも同様のトラブルで入庫されるケースが続いています。
ディーラーさんに修理を依頼しても、部品が国内欠品バックオーダーで
なかなか入庫できない場合や、修理に時間がかかる場合もあるようです。
運良くヘッドカバーの歪みはナシ! パッキン交換で対応
エンジンカバーやディーゼルのインジェクターなどを取り外すと
エンジンのヘッドカバー(タペットカバー)が見えてきます。
この周りにエンジンオイルが滲んでいました。
カバーをめくると、ゴム製のパッキンが劣化し、ここから漏れていますね。
かつてはアルミやマグネシウムなどの軽量な金属製だったヘッドカバーも
最近のモデルでは樹脂製とされていることが多いです。
このカバー自体がエンジンの熱で歪んでしまうと、カバーごと交換となりますが
今回のケースではゴムパッキンの交換だけで対応できました。
もし、ヘッドカバーがダメだった場合、この部品が現在欠品中なので
とてもラッキー(?)でしたね!
さらにもう一か所、オイルフィルターブラケットからもオイルが漏れていました。
同様にパッキンの劣化が原因ですね。こちらもあわせて交換しました。
オイルフィルターブラケットを取り外す際にその上にあった
インテークマニホールドを取り外すと、インマニ内部や
スロットルにドッサリとカーボンが付着していました。
これは直噴ディーゼルあるあるですね。
カーボンを洗浄してから部品を組みつけます。
今回は最近BMWのディーゼル車に増えている
エンジンオイル漏れ修理をご紹介しました。
年式や普段の使用状況、走行距離などにより異なります。
ご心配の方は、Jスクエアまで点検をご用命ください。
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